モンスターフィッシュ・キーパーズをご覧の皆さん、はじめまして。
密放流について考える会・管理人会のメンバーの一員の、きらりきらと申します。
今回は、当サイトの活動内容をご理解頂きますため、誌面をお借りして
少し「密放流について」皆さんにもお考え頂ければと思います。
なにぶん、テーマも固くとっつきにくい内容かもしれませんが、
どうか最後までお付き合いのほどをお願いします。
私は、個人でアロワナのwebsiteを運営しているのですが、昨年の今ごろ、
インターネット以外のプライベートでもお付き合いしている高校生アクアリストから、
「アリゲーター・ガーを釣りました」とメールを頂きました。 彼は以前から、
その川には、アリゲーター・ガー以外にも複数種のガーパイクがいると話しており、
昨年の夏には、その他にもショートノーズ・ガー、シルバーアロワナも釣り上げています。
今年の冬にはスポッテッド・ガーを網で掬いました。 彼の釣行を特集でサイトに載せまして
密放流の現実についてアピールしていたのですが、暫くして別サイトにて
密放流の禁止を訴えるwebsiteを立ち上げられた方とお話をしていき、多少の紆余曲折を経て、
現在、7名のサイト運営者と共に「密放流について考える会」と言うサイトを立ち上げております。
正直なところ、この密放流に関しての問題は、私自身が自分の愛魚を手放すことなど考えた事もなく、
放流自体は漠然と「良くないことである」と理解はしていましたが、どこか現実味の無い、
自分には関係無い問題として深く考えた事は無かったのですが、上の高校生アクアリストの一件以来、
真剣にこの問題について考えるようになりましたが、調べてみると全国各地で
熱帯魚が放流されている事実が浮き彫りになりました。
名古屋の某区には工業地帯による温排水の影響で、レッドテールキャットが繁殖していたり
各種の熱帯魚が数多く発見されているとか、佐賀のダムには2メートルを越える
アリゲーター・ガーがいるとの耳を疑うかのような未確認情報まで有るようです。
確認されている話では沖縄ではアルビノクララやサッカープレコは繁殖・帰化が始まっているようです。
過日にも、取材と称して滋賀の琵琶湖博物館の裏側を拝見させて頂いた際、漁師さんから持ちこまれた
レッドオスカーがトリートメントされていましたし、琵琶湖博物館だけでも漁師さんにより
持ちこまれる熱帯魚が年に数本。 彦根の水産試験場にも持ち込まれていると言うことで、
当然、捕獲されない個体や、一般釣り客により釣られてリリースされている個体を含め
相当数の熱帯魚が琵琶湖に放流されているようです。
高校生アクアリストの画像をここでご紹介しますが、場所はどこにでも有る川でして、
画像のようにシルバーアロワナやアリゲーター・ガーの捕獲のほか、オスカーやレッドテールキャット、
ピラニア等も確認されています。 また、現在も、三重県某所にて管理人会のメンバーが、
画像に有るような70センチサイズのアリゲーター・ガーを野池で確認しており、
捕獲を試みておりますが、一度釣りそこなってから、またチャンスを伺っているのですが、
この野池はアリゲーター・ガーの他にブラックバスやブルーギル、ミシシッピーアカミミガメが
既に多数繁殖してしまっていまして既に全面駆除自体が不可能なレベルであり、
この野池から流れていく河川への繁殖個体の拡大も懸念されている状況です。
ほんのちょっと調べるだけで、これだけの事例が集まると言うことから、この問題について真剣に
取り組まなければならないと考えるようになったのですが、元々、私自身、身近な人の捕獲例を
耳にしたと言う、ちょっとしたきっかけで、この密放流の問題に取り組むようになったわけですので、
本文や、「密放流について考える会」のサイトをお読み頂くことで、この問題に付いて、皆さんにも是非、
真剣に考えて頂ければ。と思います。
密放流には、それぞれ、様々な理由があるのだと思いますが、下記のようなケースが多いように思われます。
これはこれから飼育を始める方にお話したい内容です。
昔のことを思うと熱帯魚は随分と安くなり、ショップや業界の方達の努力の賜物と感謝する反面、
飼育にあたり本来であれば相応の覚悟と設備を要し、安易に飼育を始めたあとで、
苦労しそうな熱帯魚が非常に安価に売られています。
これらの幼魚は成魚をデフォルメしたかのような可愛らしい容姿ですし、値段の安さから、
ついつい衝動買いしてしまいそうですが、実際、飼育者の気合と経済力がないと飼育できないと
思えますし、また長寿命な個体が多いため、自分の老後の問題も考えて飼育する必要すらあります。
他にも、そんなに大きくならないものの、気性が荒く他の魚と混泳出来ず入れる水槽がなくなったり、
一日中、ジーッとして動かずに、やがて飽きてしまう種類とか、飼育者の性格との相性も有ると思います。
購入に当り、これらの情報を事前に出来るだけ詳しく正確に知ることで、自分が、その種を
終生飼育することが可能か否かを判断することが出来、新たな密放流の原因を減らすことが出来ると考えています。
したがって、購入の前に本や、ネットの専門サイトなどで多方面から充分に情報を得ていただきたいと思います。
魚を選ぶところから、既に熱帯魚飼育は始っていますし、それは非常にワクワクした楽しい事です。
事前に調べ、自分の飼育環境で飼育可能な魚を飼育することが、飼育者にとっても魚にとっても幸せなことであるのは、
言うまでも有りません。 くれぐれも衝動買いなどされることがありませんように。
これは現在大型魚を既に飼育している方達にお話したいのですが、大型魚は当然の事ながら広い遊泳スペースを
必要としますし、餌の摂取量や排泄物の汚れも多いことから相応の飼育設備を準備する必要があります。
一般的に当会で推奨しております水槽サイズは、体長を『1』としたら水槽の大きさは
『3*1.5*1』を最低限のサイズとして提案させていただいております。
当然ですが、魚種により泳ぎ方も異なりますし、水の汚し方も異なるので、あくまでも目安としてのご提案です。
しかし飼育設備の規模については誰でも大容量の水槽設備が良いことはお判りだと思いますが、
現実問題を考えますと、設備の維持費や設置スペースの問題で、設置可能な設備には限界があります。
より多くの大型魚を限られた飼育設備で飼育するベストな方法として混泳が挙げられます。
私事なのですが、本誌に載せて頂きましたように現在は2000*1500*1000のサイズを
メイン水槽として5匹のアジアアロワナと、2匹のポリプテルス、ダトニオ1匹とセルフィンプレコですが
何れも有る程度成長しましたのでこの匹数でも、あまり広々とした印象は受けません。
しかし、この水槽部屋を作る前は1800*900*600のサイズの水槽にアジアアロワナ12匹、
ポリプテルス6匹、ダトニオ3匹、プレコ1匹を混泳させていました。
当時は、少しずつ増やしたせいもあり感覚的に麻痺してしまっていたようで、すし詰めの過密飼いで、
良くトラブルが無かったものと反省しております。 その時には過密飼育が当たり前に思っていましたが、
より広いスペースで、より少ない飼育数で遊泳させることで伸び伸びとしたこれまで見られなかった
自然な泳ぎを観察することが出来、自分の過密飼育は間違っていたと今は思っています。
私自身の反省すべき経験からも混泳にも限度があることを充分に理解して飼育していただきたいものです。
また、飼育設備ですが、実際に飼育している魚達を伸び伸びと泳がせてやりたい為、
水槽部屋を作り全水量も10m3を超えてしまったわけですが、実際に設備を稼動して思うことですが、
設備を維持する経費は、やはり相当のものでして電気代だけで冬場は月に水槽部屋のみで5万円程度
掛かってます。 断熱も考えて灯油ファンヒーターを24時間廻していても、これだけ掛かってしまいました。
夏場でも電気代を少なく見積もっても3万円程度は掛かりますので、年間電気代だけで50万円は掛かりますし、
冬季のファンヒーターの灯油代は別途、月当り1万円以上掛かります。
これに餌代が掛かってくるわけでして、少なくとも魚の寿命を20年と考えますと、
この趣味を続けていくために単純に1500万円以上は必要となるわけですので、
家計からやりくりしていくのは大変なことだと自分の事ながら空恐ろしく感じています。
設備を立ち上げるイニシャルコストは、なんとか工面することが出来たとしてランニングコストも
睨んで設備作りを行わないと、この不景気ですので大型設備を作ったが為に逆に経済的な圧迫から、
魚を手放すハメにならないかと恐れおののいています。 自分の今の情熱が続く限り、
自分の興味の対象として熱帯魚が一番である限り止めるつもりは毛頭ありませんが、
家族の理解を得るには相当、仕事も頑張らないといけません。
少し横道に逸れましたが、大型水槽を作ったら作ったで悩みも出てくるわけですが、
転勤の可能性のある人やマンションの床荷重の問題等、その他の理由により大型水槽を置くスペースや
サイズに限りの有る人も多いかと思います。 その中で限られたスペースの水槽で如何に大型魚を
長期間飼育し続けられるか。 これも放流せずに済む1つの工夫だと思います。
そこで、大型魚の長期飼育の一つの方法として成長を緩慢にする飼育方法をご紹介します。
大型魚の魅力はなんと言ってもダイナミックな泳ぎや捕食シーンだと思います。
幼魚期と熟魚とでは別種かと思われるような迫力の違いが出てきますが、
かといって自然界と同じようなサイズになられても正直、個人レベルでは飼育は大変でしょう。
ピラルクーの野生サイズ。日本で何人の方がキープできるのでしょうか?
好例としてスポッテッド・ガーパイクを例に取りますが、この魚種は文献等では最大2m近くになる
とのことですが、神戸の須磨水族園にてキープされている国内最長寿の同個体は60センチも
ありませんが、もう25年も生きています。 誰もが大きく育てたいのが本音ではありますが、
魚の成長を止める飼育方法(盆栽飼育とも呼ばれています)は、魚の側から見れば虐待だと
言われる方もいらっしゃるかもしれませんが、飼育を始めた以上、それこそ密放流する側に
立っていただくと困りますので、当会では、この成長を止める飼育方法も止むなしと考えています。
具体的には、この方法は、どのような方法かと申しますと、餌の量や与える頻度を絞って飼育するだけ
なのですが、なーんだ簡単ではないかと思われるでしょうが、成長過程において餌を絞りますと
奇形の原因にもなりますので、ポイントとしまして稚魚(幼魚)から若魚の間には充分に餌を
与えていただきたいのです。 後で述べますが、何らかの事情で魚を手放さなければならなくなったとき、
奇形になったりしていますと、やはり、なかなか里親は見つからないものです。
成長期において、栄養の量やバランスが崩れますと、背曲りやアゴ・ヒレ・吻の変形が発生し、
酷い場合死に至る場合もあります。 したがって、幼魚から若魚に掛けては餌を抑えることなく
充分にバランスの良い餌を与えてください。 保有する水槽にもよりますが、成長スピードが鈍化した後も、
魚類は生きている限り少しずつですが成長していきますので、成長スピードに翳りが見えましたら、
餌の量を従来の半分にする、とか、餌を与える頻度を減らします。
人間のダイエットと同じく、ある日突然餌を制限するのではなく、徐々に減らすよう心掛けてください。
ちなみに、上記の須磨水族園始め、多くの水族館では餌やりの頻度は3日に一度程度に絞られています。
私も現在、週に1〜2回程度の給餌にして1年以上になりますが、決して各個体とも痩せることなど無く
少しずつですが成長していますし、多くの仲間も実践し、決して痩せないと言う事は実証されています。
肥満個体は繁殖行動にも悪影響が認められますので、良い方法かと考えています。
ただし、幾ら餌を抑えて飼育したとしても、本来、大型に成長するピラルクーやアリゲーター・ガーなどを
60センチや90水槽で育てる事自体、根本的に無理であることは御理解ください。
私の知人はタイガーシャベルを1200*450*450で餌を絞って飼育していましたが最終的に
70センチまで成長してしまいました。 この個体は体長が60センチを超えたあたりからターンの度に、
もがくような暴れ方をしていたそうです。当然、吻も変形してしまいました。
次に餌代の節約ですが、餌用の雑魚、ザリガニやどじょう、昆虫類を野外採集できる方は餌代も
節約できて良いことでしょうが寄生虫や農薬の問題もありますし、環境的に採集できない方も多いでしょうから、
大半の方は、やはりショップから餌を購入されることと思います。
上記のように餌を与える頻度が少なくなれば、それなりに餌代も節約できることでしょうが、その他、
工夫により餌代の節約も可能です。
1例を述べますと、釣餌用のオキアミ(無加工の冷凍品)、イワシやアジのブツ切りを冷凍しておいて
与えるのも良いでしょう。 キビナゴ(イカナゴ)やシシャモもサイズが合えば良い餌になると思います。
海産の魚は塩分がとかく取り沙汰されますが、淡水性の魚肉には0.8%、海水性の魚には1.3%程度、
塩分が肉組織にあると言われており、海産のほうが塩分は高いものの、水族館においても長期に渡り
海産の魚の切身で飼育されていますので、脂肪や塩分濃度の高い内臓を除去する事で、さほど問題はないように思えます。
気になる方はビタミン剤(幼児用薬品のポポンSやビオフェルミン)を添加して与えたり、爬虫類用の
サプリメントの流用も一つの方法かと思います。
また、牛ハツやレバー、ササミ等も魚によっては餌付きますので、食べるようになれば経済的な餌であると言えます。
ただし、内臓類は、薬品等の蓄積・濃縮の心配も懸念されますので、ハツやレバーは、飼育中に
抗生物質等や薬品を極力使用制限している牛をお勧めし、豚や鶏はお勧めできません。
当然、単食は栄養バランスの崩れや拒食の原因にもなりますので、複数の餌を確保してあげたいものです。
人工飼料について述べますが、各メーカーで発売されているペレット状の乾燥フードなど、栄養バランスも
考慮して作られてますので良い餌ですし、生き餌に比べますと摂取量も低下するようですから、
成長を抑制するには却って好都合な餌だと言えると思えます。 ただ、最初から人工飼料を食べてくれる
魚は少ないので、ある程度、絶食させてから餌付けする必要があります。
良く、幼魚期から人工餌に慣れさせないとダメと言う噂が流れていますようですが、決して、
そんなことはなく、成魚になってからでも人工餌は食べるようになります。
むしろ、幼魚期の体力の無い時期に絶食させることのほうが奇形や突然死など弊害は大きいものと
考えています。 人工餌へ慣れさせるには、数日間、餌を抜いて与えてみてください。
最初は口に入れても見向きもしなかったり吐きだしたりしますが、数分間放置しても食べない場合は、
すぐに回収して下さい。 水を汚しますし、魚が餌だと認識しなくなります。
また、好物の餌の匂いを付けて与えてみたり、コアカ等の生餌に人工餌を詰めて与える方もいらっしゃるようです。
そのほか、毎回、餌を与える際、決まった場所で蓋をトントンと叩いてから給餌したり、水面に餌を
叩き付けるように与えることで給餌条件を学習し、反射的に食べるようになります。
確率の高い方法として既に人工餌を食べる魚と混泳させることで食べなかった個体が短期で学習しますので
餌付けへの早道です。 尚、乾燥エビ(クリル等)は、生き餌以外では嗜好性が高く人工餌について
慣れさせるスターティングフードには良い餌だとは思いますが、単食させますとカルシウムに対して
リンの含量が多いため、リンが多すぎることによるカルシウム摂取障害により、給餌量は十分だとしても
カルシウム欠乏による骨格の異常が多数報告されていますので、あくまでも、人工餌のスターターや
オヤツ程度のバリエーションに留められることをお勧めします。
また、単純に水温を適正温度より少し下げて新陳代謝を抑制することで食欲を減らしたり成長を
制限させる事は水産養殖業の場合逆に注意点として知られていることでして、病気への注意は必要ですが、
日々管理の可能な方には一つの方法として提案できるかと思っています。 ちなみに、私の水槽設備では
冬季は24℃前後でアジアアロワナを飼育しましたが別に餌食いも落ちませんでしたし、
ファンヒーターが止まった時には数日の間22℃を切ってしまいましたが、別段、異常は有りませんでした。
設備環境に慣れた個体は28〜30℃が適温と言われるアジアアロワナでも特に問題は無いようです。
本文をお読み頂く方の中には、「オレが可愛い愛魚を手放すはずがないし、密放流など関係ない」と
思われる方も多いことでしょう。 しかし、絶対に関係無いとは言えないはずです。
熱帯魚は魚種によっては長命であり、飼育している長期間の間、飼育者の生活環境が変化する
可能性だってあります。 転職・転勤・進学または引越しなどで、熱帯魚飼育を出来なくなる可能性は
誰にでも突然やってくるものと思います。
おそらく大半の方は、愛魚を飼育するに当り、一生面倒を見るつもりで愛情を注がれることと思いますが、
万一、交通事故・病気や怪我により入院となり、誰も魚の面倒を見てくれる人がいないと言う状況だって
訪れることでしょう。 そんな時に家族は魚の面倒を見てくれますか? 魚を好きでもない家族に
水替えや餌やりのメンテナンスを押し付けて、趣味と言えるのでしょうか?
あくまでも仮定の話であり、そうなってから考えれば良い。
・・・・確かにそうかもしれません。 でも突然、上の状況になったからと言って魚は生き続けているわけ
ですから、やはり、誰か飼育する人が居ないと魚は生命を維持することすら困難となるかもしれません。
タイムリミットは考えているうちに、やがて訪れてしまいます。
思いあぐねた結果、密放流・・・・なんてことは絶対にして欲しくありません。
幸い、多くの方たちが行き付けのショップやwebにて情報を交換されたり、またそれらを通じてお友達を
作られていることと思います。 最近では、websiteにおいても不要魚のフリーマーケットや
オークションだってありますし、ショップでも委託で魚を販売して貰えるケースも増えています。
しかし、狭い水槽で長期間飼育された魚や、飼育者が飽きてしまって、管理を怠って飼育された魚たちは、
狭さによるスレキズやタコ、運動不足による肥満、または栄養不足での頭でっかちなアンバランスな魚に
なっていたり、ヒレやヒゲが溶けていたり、明らかな成長障害による奇形を生じて居るケースも少なくありません。
多くの場合、飼育者の腕や熱意は魚の成長に履歴として現れてきます。 そのような障害を持った魚を
快く引き受けてくださる里親さんは、そうそう居ませんし、ましてや買い手もつきません。
そうなったらどうしますか? 密放流するわけにも行かない、里親も見つからない、かと言って
自分は飼育できない状況に陥っている・・・・ショッキングな書込みになりますが、そのような状況では、
飼育者が自らの手で、その魚の生涯を終らせるしか残された道は無いのではないでしょうか。
これは感覚的には我が子に手を掛けるようなもので、飼育者としての資格を放棄するものであり、
また人道的にも恥ずべき行為だと思います。 それが嫌で密放流する・・・・。まさに悪循環です。
自分の手で愛魚に手をかける事は残酷に思えるかもしれませんが、密放流される熱帯魚の多くは冬季に死んでしまいます。
その意味では自分の手で積極的に愛魚の命を奪うか、間接的に放流することで
命を奪うかの違いだけで飼育者が殺していると言う事実にも目を向けて頂きたいですし、日本の河川や
湖沼は熱帯魚達にとって快適とは言えず、現地に比べ低水温・急流であったり、餌となる魚も絶対的に
少ないですし、劣悪な水質とも戦わなければならず放流は熱帯魚の幸せには繋がらないことも理解して頂きたいところです。
どうか、そんな不幸な事態が訪れないことを切に願います。 せめて自分が飼育している間、
精一杯の愛情を魚に注いであげてください。 そして、万が一、悲しいことに手放す時が訪れたときに、
里親さんが「良い魚なのに残念ですね」と言ってくれるような魚に仕上げて次の飼育者へバトンタッチして
頂きたいと願っています。
本誌をお読みの皆さんの多くはモンスター・フィッシュの飼育をされている方で、また、これから
モンスター・フィッシュの飼育を目指す方でしょうから、これまで長々と書いた内容はご存知であり
既に実践されている内容であるかと思います。 大型設備を保有されている方達の多くは、
長年の飼育経験を積まれた上で大型設備に移行された方達だと思いますし、各地において同好の志の
中心となっておられる方だと思います。
現実問題として密放流が繰り返されている現在、本文を読まれた皆さんからお付き合いのある
初心者の方達へ「密放流は悪である」と伝えて頂きたいと思います。 密放流を行うごく一部の
アクアリスト達は密放流について罪悪感を持っていない方達もいるわけで、その一部の人の行為により
アクアリスト全体が一般の社会において環境破壊者として一纏めにされる恐れもあるわけです。
今回は誌面の制限もありましたので、密放流行為の言わばアクアリスト各個人による、自己防衛とも言える
防止法について考えてみましたが、この密放流行為の延長線上に移入種の帰化問題も繋がっています。
話はガラッと変わり。「ジュマンジ」って映画。ご存知ですかね? ロビン・ウィリアムズが主演の
ダイスを振って出た目に書いてあることが現実になってしまうリアルなスゴロクのお話ですが、
ライオンやゾウが街中に溢れてパニックになるシーンがあります。 またSF映画の古典的テーマとも言える
火星人が襲来し地球を侵略するストーリー。いずれも荒唐無稽なおとぎ話として「んなアホな」って内容ですが、
日本の在来種にとって移入種としての大型肉食魚とかって、そんな存在だと思います。
野に放たれた大型肉食魚を捕獲回収することはブラックバスやブルーギルに見られるように、
ほぼ不可能な問題であり、「いかに密放流させないか」について考えるしか手立ては無いかと思えます。
また、大型魚の話ばかりになりましたが、グッピーの放流も在来種のニホンメダカに対してのカダヤシの問題と
同じ結果になると言えますし、水草だって帰化すれば生態系は変化します。 正直、ここまで書いても、
「オレは密放流しないし、関係ない話だ」と思われている方もいらっしゃるのでしょうね。
でも、実は国だって動いてるんですよ。 関係省庁も、この問題について漫然としているわけではありません。
当サイトに詳しく情報を載せていますが、既に「移入種小委員会」として審議会もスタートしています。
当然、熱帯魚の放流も審議内容に含まれていて、当サイトも会議の中で紹介されています。
関係無い話だと思っていると、いつのまにか熱帯魚の輸入規制が始まる可能性だってあるのです。
寝耳に水が入り驚いて目が覚めても遅いのです。 当サイトでは、活動の最終目標として皆さんの声を
纏めて関係省庁へ提出することを目的としてサイトを立ち上げております。 熱帯魚の密放流や
帰化問題はアクアリストじゃないと良案は出せないのではないでしょうか? また、アクアリストだからこそ、
この問題にガップリと取り組む資格があるのだと思います。 実際に熱帯魚を飼育した経験の無い人達が
最終的に法規制を作っていくのです。 せめて参考意見として法案を決定される方達に自分たちの意見や気持ちを聞いてもらいたいと思いませんか?
尚、本文に述べた内容は当サイトの管理人会の意見以外にも個人的な意見も含まれていますので
「オマエそれは違うだろう」とか「もっと良い方法があるよ」「もっと詳しく知りたい」と言う方は、
是非、当サイトへご訪問下さい。 そして様々なご意見や経験談をお聞かせ頂きたいと思っています。
密放流を防止する方法は正解は一つではなく、いろいろなアプローチがあるかと思います。
これからも、この素晴らしく楽しい趣味を続けていくためにご協力をお願いします。
これは他人のための活動ではなく、自分のための活動なんだと思います。
随分と長文になりましたが、最後までお付き合い頂きまして、本当に有難うございました。
本文をお読み頂いて少しでも密放流行為についてお考え頂き、「密放流ってダメなんだよ」と周りの方にお伝え頂ければ幸いです。